2002/9/15(後半)
スタンドのおっちゃん、「危ない」と連発していたのはむつ方面で取り締まりをよくやってるから気を付けろっていうことらしい。
この2日間青森では一度も取り締まりやってるの見てないけど。
しかし、こんな辺境で守り続けたゴールド免許証の操を奪われるのも悔しいので、忠告の通り気を付けることにしよう。
「暑い暑い」と思いながら走っていたのがウソのように、青森からわずか10キロ程進んだ時点でまた雨が降り出す。
今度はしばらく降りそうな空模様。
仕方なくレインウェアをフル装備したのはいいが、昨日カッパを落とした時に不運にも車に轢かれたので、ズボンはあちこち穴が空いている。
しかも雨の降り方が段々激しくなって来て、空いた穴から凄まじい勢いで雨が侵入しすぐにジーンズはビショビショ。
このままではイカンと、閃いた俺はコンビニで安物のカッパのズボンを購入。
カッパ2枚重ね作戦開始。
雨はしみて来なくなったが、おしっこする時はとても面倒だぞ。
野辺地付近。
土砂降り。
雨というよりはBB弾を絶えまなく撃たれ続けているという感じ。
野辺地市街。
TVで集中豪雨の映像をみたことあるけど、まさにそんな降り方。
ハッキリ言って、雨が凄すぎて全然前が見えない。
道路には至る所に特大の水たまりが出来ていて、対向車とすれ違う度に津波みたいな水しぶきが俺を襲う。
取り締まりが恐いどころか、「死」という文字すら浮かんで来て法定速度以下で走っている状態だ。
むつ方面はやっぱり「危なかった」わけです、はい。
荷物は完全防水のバッグに入れているので大丈夫だが、ビニール袋を2重にして保護していたマップルが水でボコボコになっちゃって悲しい。
あまりの雨に憂鬱になったのもつかの間、まるでオセロゲームで黒が白になるみたいに唐突に晴れ出した。
乙女心と秋の空ってやつ?
むつ市内に到着。
このまま下北の先ッぽを目指すのもいいが、ここまで来て「地獄のワンダーランド」恐山を素通りする事は無いだろう。
俺は恐山に行ったことが無かったので、今回の旅の目的の1つでもあったわけだし。
恐山境内のアイス売りのおじさん。
しかし、「ヨモギアイス」って…。
「良薬は口に苦しと諺あり!」って、アンタ「不味い」って自分で認めているのか?
雨で身体が冷えてアイスどころじゃ無かったので、食べなかったのを激しく後悔。
恐山。
そのデフォルメされた「地獄」っぷりは、地獄というかむしろ日野日出志のマンガみたいな感じだ。
「犀の河原」、「血の池地獄」、etc。
ま、一種のテーマパークなんだろうね、ココは。
アトラクションの入れ替えは無いので、一度来れば十分って気もしますが。
躓いて積んであった石ひっくり返したけど罰当たらんかな?
地獄じゃ…。
東京から自転車で来た学生と、恐山の駐車場で雑談。
こういうのも旅の楽しみの1つなんだよね。
「ハーレーで旅なんて凄いですね。」
あのね、東京からチャリではるばるやって来てこんな山道上ってくるアンタの方が遥かに凄いって。
「バイクだと距離稼げていいなあ。チャリだと1日200kmが限界なんですよね。」
…全然十分じゃん。
極楽浜。
よし!今夜はここでキャンプだ!
(するかって)
明日は大間から北海道に帰るので、大間崎は後回しにして今日は尻屋崎に行こうと思う。
峠を越えて、大畑町へ。
走行距離が130kmを超えたので、まずはスタンド探し。
…が、何とこの日は大畑町「祭り」やってまして、山車が道路を走る為町に3軒あるスタンドは明日まで全店休業。
う〜ん、困った。取りあえずその前にいい加減カッパ脱ご。
港の近くにバイクを止め、カッパを脱いでしばしマップルとにらめっこ。
道路にどっかり座り、タバコをふかしながら何か見ているサングラスの俺がよっぽど不審な人物に思えたのか、俺の×大嫌いな○尊敬する国家公務員の素敵なおじさんが近付いて来た。
「キミは一体こんな所で何をしているのかね?」(実際はかなり訛ってます)
言う間でもなく、お巡りさんである。
最初はビビったけど、実はそのお巡りさんもバイク乗りで休日はよくフェリーで北海道に渡り泊まりで旅するらしい。
そんな訳で思いがけずも楽しく話をしたり色々アドバイスを頂いたのだが、やっぱり尻屋崎方面のスタンドも今日明日休みなのでガスが無いなら大間方面に向かうのが確実らしい。
くそっ、「最涯ての岬」に行くの楽しみにしてたんだけどな〜。
しかしお巡りさん、「早く出発して宿取った方がいいぞ」と連呼するクセにいつまでも話を続けようとしないで下さい。
夕陽@大間崎。
あまりにキレイだったもんで、たまにはマジ写真をと。
天気はすっかり回復したので、今日は大間崎近くのキャンプ場を宿にすることにする。
近くの大間温泉で入浴。
ローカルな温泉でリラックス。
むつに向かう途中、道の駅「よこはま」で高知から来たCRM乗りの青年と出会ってしばし話をしたのだが、彼とキャンプ場で再会したので他の旅人とも交じって夜は楽しく過ごさせて頂きました。
しかし、早いもんで明日にはもう北海道に戻らないといけない。
旅っていうのは当然終わりがあるんだよね。
切ない気分。